最盛期以外をどう釣るか? マゴチ ボトムワインド編

軍曹&うらら

2024年03月13日 11:12

オンスタックルフィールドモニターの伊勢 氏から「最盛期以外のマゴチに対応するボトムワインドアプローチ」に関する記事が届きました!


【2024年版】マゴチハンターが低活性・厳冬期で意識していること3選

はじめに

こんにちは、マゴチハンターこと伊勢隼人です!
春夏秋冬1年中全国津々浦々でマゴチを釣ってるアングラーです。
2023年、マゴチを447本釣りました!




さて、今回は1年の中で最もテクニカルな時期、冬マゴチ(※仮に12月〜2月の期間と仮定)について皆様にマゴチ Tips をシェアしたいと思います。
昨年は何度か坊主になってしまいましたが、今年は坊主0回で東京湾インショアマゴチを楽しめています。名だたるマゴチ狂いのアングラーが坊主になる中、3ヶ月間で17回のマゴチ船に乗船し、平均釣果は約6.29本でした。それなりに安定釣果を出せるようになってきた自負があります。そこで、皆さんに僕が意識していることの一部をシェアします!

低活性・厳冬期で意識していること

カラーローテーションは素早く!派手系カラーのマナティーは特に...

僕はマナティーのカラーを3つに大別しています。派手系・リアルor地味系・水に溶け込ませる系(隠す系)の3つです。常にタックルも3つ準備して、それぞれのタックルにそれぞれの系統に属するカラーのワームをセッティングして、ひと流し目に挑む事が多いです。



以下、私見の分類別の代表カラー例です。

派手系の代表例 : アカハゼ・レッドゴールドラメ・サンセットオレンジ・ピンクルミノーバ・グリパンチャート

リアルor地味系の代表例 : ハゼ・シルバーシャッド・ブルーバック・パールオレンジ・パールホワイト・モエビ・グリーンパンプキンシード

水に溶け込ませる系(隠す系)の代表例 : ブルーウィニー・ウォーターメロンシード・ウォーターメロン/レッドフレーク・グリーン / ゴールド

※ この分類は現時点の僕の私見であり、今後、様々なご意見・ご助言や自身の釣行経験を通じて分類方法自体が変わる可能性があります!笑



冬は水中のプランクトンの数が減って、水質がクリアになるので、ルアーが見切られやすい時期だと考えています。なので、他の季節よりもルアーカラーの選択は重要になるのではないかと思っています。

全体の当たりの数から鑑みると、ルアーカラーを変更したら1投目で当たったというシーンは他の季節よりも平均的に多いです。一方、同じエリアで投げている時に同じカラーで連続ヒットするようなパターンに入る回数は平均的に少ないです。

特に派手系のカラーはアピール力は強い一方、見切られる可能性が高いのではないかと仮説を立てており、この時期は積極的にリアルor地味系や水に溶け込ませる系(隠す系)を優先してキャストする事が多いです。



僕の X や Instagram を見て頂けると分かるかと思いますが、派手系のカラーが大好きです!笑

しかし、冬マゴチの季節は派手系のカラーの釣果が減っています。つまり、意識的にカラーの系統のキャスト配分を調整しています。全体的にルアーローテーションも他の季節よりも早めです。冬マゴチで派手系をキャストする時は基本的に1〜2キャストでカラー変更します。

マナティーの移動距離・ダート幅は抑えめが鉄則

冬マゴチはやる気がない事が多いです。特に水温や環境が一気に変化した時はマジでダメです。水温自体に影響を受けるというよりも、急激な変化に異常に弱いのではないかというのが現状の仮説です。もちろん、水温自体にも影響は受けています。

そもそも、マゴチはしつこくルアーを追う魚ではないと考えています。もちろん、そんな気分の時もあるんですけど、基本的にはそうではないです。



また、小野田賢一さんから教わった事ですが、ヒラメとマゴチの浮力の違いは尻尾の形状も関係しているようです。冷静に考えれば、スッと納得できるかと思いますが、横に尾鰭を振るマゴチに対して、ヒラメは縦に尾鰭を振ります。その尾鰭の形状からヒラメよりマゴチは浮力が弱いです。低活性・厳冬期に限らず、マゴチはルアーを浮かせ過ぎると当たりが減る傾向があります。

低活性・厳冬期のマゴチは、特にその傾向が強く、浮力だけではなく移動距離自体も少ないのではないかと予想しています。ほとんど目の前に落ちたルアーに反応しており、ルアーを飛ばし過ぎると、目の前に落ちる確率が激減してしまうのではないかと思います。

ワインドで可能な限り1キャストで広範囲に探りつつ、移動距離を抑えたアクションであるネチネチ探るダートがオススメです。ラインスラックもコントロールし、ネチネチダートで探る方が当たりの数が増える傾向があると思います。



ルアーの初速に関しても遅い方がオススメで、僕はワインド専用竿だけではなく竿先がぽよんぽよんしたソリッドティップのテンヤ竿を使うことも珍しくないです。フォールスピードに関してはその日その日でコロコロ変えて高反応なスピード感を早めに見極めることがコツです。

ともあれ、ネチネチダートが正解である事が多い...これだけは間違いなさそうです。

ルアーが浮き上がり過ぎないように試行錯誤・工夫する

以前からずっと無意識にやってた気がするんですが、冬マゴチの時は意識的にルアーが浮き上がり過ぎないように着底後に PE ラインをしっかり張ります。当たり前かもしれませんが、PE ラインは浮力があるので、そのままアクションを始めるとルアーが浮き上がりやすい状態になるのではないかと考えています。

また、タックルも冬マゴチ仕様に変更しています。ロッドのティップは通常時よりも柔らかいものを積極的に選択しています。ルアーが半強制的に飛び過ぎないようにしています。リールはローギア寄りが正解の事が多いです。



通常時は 19 VANQUISH C3000MHG や 22 EXIST PC LT3000-XH をメインリールにしていますが、冬マゴチ時期は 23 AIRITY LT3000-H や 23 EXSENCE XR C3000M を主に使うようにしています。更に、ワンピッチジャークを基本動作として釣りしますが、冬マゴチではハーフピッチジャークも多用します。リールの回転量も非常に重要な要素です。



当然、竿のシャクリ幅もルアーの移動距離に影響を与えるので、その日その時間その場所の正解を常に模索します。加えて、竿を構える角度によってもルアーの飛ぶ高さや距離など影響があるので、意識的に微調整して、当たるやり方を考えます。僕はこの時期は竿を比較的下げた状態でアクションする事が多いです。

他の季節でも同じように試行錯誤しますが、冬マゴチは非常に敏感です。当たるパターンが限定的である事が多く、少しでも外すと、全く当たらない状況になることは往々にして起きます。しかも、そのパターンの継続時間も長くはないことも多く、連チャンで当たるようなシーンは少ないです。冬マゴチは奥深いです。

おわりに

冬のマゴチ釣りは、厳しい条件下での挑戦であり、成功への道は細かな観察力、忍耐力、そして適応能力を要します。本記事で紹介した低活性・厳冬期におけるマゴチ釣りのポイントは、一見すると細部にこだわり過ぎるかもしれませんが、実際にはこれらの小さな工夫が大きな違いを生むことがあります。

カラーローテーションの迅速な切り替え、マナティーの適切な動かし方、そしてルアーの扱いにおける微細な調整は、冬のマゴチを手にするために不可欠なスキルです。

2023年の経験を生かし、2024年はさらに多くのマゴチを釣り上げることができました!

この釣果は、失敗から学び、常に改善を求める姿勢から得られたものです。皆様にも僕の経験が少しでもお役に立てば幸いです。

※ あえて記事タイトルに【2024年版】と書いた理由は、今後も試行錯誤・経験学習によって内容が変わる可能性があるからです。ご留意ください。


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